さくまの家通信 第1回 2014年12月22日


開設2年目を迎えて


ナースさくまの家も初めて二年近くが過ぎようとしています。

お陰様で多くの方の支えで今日まで続けて行く事が出来ています。

これまで20名近い方にご入居頂き、共に過ごさせていだきました。


ここを始めてから多くの方との出会いがあったり、テレビの取材があったり、入居人に夜中に起こされたり?と、忙しくも楽しい日々を過ごしています。


在宅でナースがいるシェアハウスというと、私一人で24時間、ご入居されている方のお相手をしていると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は毎日様々な方の手助けにより成り立っています。


訪問医師や訪問入浴、介護事務所のヘルパーさん、助っ人をしてくれるナースの方等、毎日多くの方がナースさくまの家に出入りし、とても賑やかです。

介護事務所のヘルパーさんに、ケアの指導をしている写真
お世話になっている介護事務所のヘルパーさんに、ケアの指導させてもらっています。

最初の頃は入居された方の手助けを全て自分一人で行う様な状態でしたが、徐々に様々な方に手助け頂けるようになり、現在では本当に多くの方のご協力で、組織的な体制でさくまの家の運営が出来る様になってきました。

自分へのお土産、ハワイアンなイラスト付きのエコバックの写真
自分へのお土産です

実は10月31日の誕生日に、初めて手助けして頂く皆さんにお任せして、さくまの家を離れスパハワイアンズリゾートに一泊させてもらいました。とても忙しそうな印象を持たれる方もいらっしゃいますが、休む時はきちんと休ませて頂いてます。


この家は元々終末期を過ごされる方の為の場所、と思い始めましたが、いざ始めてみると、終末期だけでなく、寝たきりの方や認知症の方を対象とされた問い合わせも多く、現在では様々なご事情で既存の施設やご自宅での生活が難しい方にもご利用いただける様になっています。


ナースさくまの家を始めてからは、これまでのナースの仕事と比べ、仕事が終わってからの自由な時間は少なくなりましたが、とても充実した日々を送らさせて頂いてます。


元々夜中に布団を掛けたりとお世話をするのは嫌いではありません。例えばしゃべれない、訴えられない方が快適に過ごされているか見守るのは、私にとって当たり前の事です。もし万が一それを苦に感じてしまうようなら、それは辞め時なのかも。と考えます。


今の課題は、事務作業にとても手間がかかっているので、何とかしたいです。こまめな性格じゃないので、色々大変。ファイリングとかは苦手です…。

看板を作成してもらいました。


佐久間の家の表札代わりの看板の写真、かわいいイラストが添えられています。
表札代わりの看板です。とても気に入ってます。

ナースさくまの家に訪れた事のある方は誰もが目にしたことが有ると思うこの看板。

 

以前から家の前には表札ではなく看板を備えたいと思っていましたが、ナースさくまの家でナースを助っ人してくれる佐藤さんの娘さんが嫁いだ先が、愛媛で木材加工の工房を営んでおり、そこで看板を作ってもらえる事になりました。

 

ナースさくまの家には以前から、もしかして看板に使えるかな?と思っていた木の板があったのですが、実は似たようなもっといい板が、佐藤さんの自宅にもありました。まな板にしようと思っていたらしいです。それを愛媛に送り、先方に完全お任せで作ってもらいました。こういったものはその人のセンスでやってもらえるのが一番だと思っています。

 

仕上がりにはとても満足してます。かわいくてとても素敵。

スズメが青い鳥は作った人のこだわりかもしれないですね。

今心配なのがこの看板、実は裏側がカビて来ているですよね。

入居者の方と深大寺に散歩に行きました


ちょうど一年程前になるのですが、2013年の秋、入居されている方3名とスタッフ総勢で深大寺植物公園に行ってきました。

深大寺植物公園は調布市にある約700m四方の敷地を持つ植物公園で、都立としては唯一の植物公園らしく、一年中何らかの花が咲いているそうです。


ナースさくまの家から車で、数十分とごく近所ですが、ナースさくまの家に、入居されてる方もスタッフも全て出払って出かけたのはこれが初めての事でした。


現地へは介護タクシー2台で移動、車椅子のまま乗り降りできる車です。当時入居されていた3名は、いずれも車椅子での移動でしたが、お一人だけは多少の自立ができるので、車の座席に座っての移動でした。

 

この時はテレビの取材の方も同行しており、お手伝いをしてくれる方も含めると10人近いちょっとした大所帯でした。

 

バラの見ごろが終わってしまい、少し残念だったのですが、入居者の男性3名はいずれも植物にはあまり興味を持たず、もっぱら食べ物に興味津々でした。まさに花より団子。園内ではローズソフトクリームが売っており、3名は皆一様に口をそろえ『おいしい、おいしい』と言ってたいらげていたのが印象的でした。

深大寺植物公園での入居者の記念撮影の写真。

特にHさんは売っていた薔薇をどうしても値切ろうとして、売店のお姉さんを困らせていました。関西人の血とでもいうのでしょうか。でもそこはやはり施設の売店という事もあり、まけてもらえる様子はなかったのですが、かなり長い事交渉していたようです。

 

会計の際、まけてもらたのかはご想像にお任せしようと思います。

 

ほんの数時間の散歩でしたが、皆さん良い気分転換になった様です。普段もちょっとした散歩等はしているのですが、機会があればこのような外出は今後もして行きたいと考えています。


いかがだったでしょうか、ナースさくまの家では今後も定期的に、ここでの出来事を皆さんに発信して行きたいと考えています。

是非今後ともご覧いただければ嬉しく思います。